人口減少地域における在宅終末期医療の実態と住民の意識(第1報) 中能登町の場合

書誌事項

タイトル別名
  • The State and Resident Consciousness of Home End-of-Life Care in Depopulating Areas ─ First Report: Nakanoto Town ─
  • ジンコウ ゲンショウ チイキ ニ オケル ザイタク シュウマツキ イリョウ ノ ジッタイ ト ジュウミン ノ イシキ ダイ 1ポウ ナカノトマチ ノ バアイ

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説明

本稿は,石川県中能登町における「在宅終末期医療の実態と住民の意識」に関する調査研究の中間報告である.中能登町における在宅死割合は近年減少傾向ではあるが,全国や石川県と比較すると在宅死割合の高い町である.また,住民の約4割が「終末期に最後まで療養したい場所」を「自宅」と回答している.そうした実態を支えている最大要因は「住み慣れた場所で,最期まで好きなように過ごしたい」という住民意識である.対して,「家族に囲まれて」や「出来るだけ長生きして」という伝統的死生観に依拠する在宅死希望は減少しつつある.こうした調査結果を踏まえると,地域中核病院をもたない中能登町で在宅終末期医療を充実させるためには,(1)在宅療養支援診療所の増加,(2)町内の診療所,訪問看護ステーション等の連携強化,(3)地域包括支援センターの在宅終末期医療に関する啓発活動と相談機能の強化が当面の課題となる.(著者抄録)

収録刊行物

  • 石川看護雑誌

    石川看護雑誌 4 11-18, 2007-03

    かほく : 石川県立看護大学

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