秋田県における助産師の専門的自律について

この論文をさがす

抄録

【目的】秋田県内の助産師が持っている専門的自律についての意識調査を行う。【方法】秋田県内の助産師を対象とし、我々の開発した「助産師の専門的自律性測定尺度」を用いて質問紙調査を実施した。助産師経験年数と尺度全体の平均得点および各因子の平均得点との間の相関関係について、検討した。【結果】秋田県内の助産師31名より回答が得られた。経験年数と全体の得点との間に正の相関(r=0.365、p=0.044)、第2因子「助産ケアの実践能力」の得点との間に正の相関(r=0.411、p=0.022)を認めた。意見交換では、助産師の専門的自律性を発揮しながらも、「自分ひとりでどれだけ責任を持てるのか不安」という声が挙がった。【考察】秋田県内の助産師の尺度平均得点は、我々が別に調査した全国の助産師の平均得点よりも低い傾向であった。助産師の専門的自律性を発揮しながらも、妊産褥婦の異常を見逃してしまうのではないかという恐怖心を持っていることが明らかとなった。(著者抄録)

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ