ピアサポートの特性に関する日本と欧米との比較

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タイトル別名
  • Contrasting the Nature of Peer support systems between Japan and Western nations

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抄録

本研究は、日本の小・中学校におけるピアサポートシステムの特徴を、欧米の(特に英国)ピアサポートと比較したものである。日本では、欧米のようなシステムとしてのピアサポートは、比較的新しいものである。そのため、ピアサポート導入初期(1995~ 2005 年頃)は、欧米と同様の形態のものが多くみられたが、徐々に、文化や教育制度の影響もあり、日本のピアサポートの実践は独特の発展を遂げてきた。結果的に、ロジャーズのカウンセリング・モデルを基にする欧米のピアサポートよりも、日本のピサポートは広範囲の活動を含むようになった。児童・生徒による、いじめ撲滅劇や、募金活動等はその例である。欧米のピアサポートの実践と比較しながら、日本のピアサポートの発展と特質を考えていきたい。

収録刊行物

  • 教育学論集

    教育学論集 (68), 45-71, 2017-03-31

    創価大学教育学部・教職大学院

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