精神疾患を有する人への「リカバリーゼミ」の実践~参加者の語りからの評価~

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タイトル別名
  • Practice of “Recovery Seminar” for the People with Mental Illness – Evaluation of the Narrative of the Participants –

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説明

精神疾患を有し精神科デイケアや就労支援などの社会資源につながっていない人へのリカバリー支援としてのプログラム「リカバリーゼミ」を実施した。本研究の目的は、本実践が参加者のリカバリー推進に寄与できたのかを考察することである。研究対象者は5 名で、いずれもひきこもり傾向や何らかの依存傾向があった。実施期間は2015 年5 月~ 2016 年6 月で、基本的に月2 回、1 回2 時間のクローズドグループで実施した。結果はRecovery Assessment Scale:RAS の点数が、参加者5 人中4 名終了時に上昇していた。また、生活も参加者の望む方向へ変化していた。このことより「グループ学習や体験を通して参加者が自身の人生を前向きに捉え、自身の責任において自身の希望や目的に向かって、人生の歩みを進める一助となること」という本プログラムの目的を概ね達成し、各人のリカバリー推進に寄与できたと考える。

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