贅沢消費論 : ジンメルとヴェブレン消費理論の趣味論的解釈

書誌事項

タイトル別名
  • Why Does Mankind Consume Luxury goods? : The Judgement of Taste in the ConsumptionTheory of Simmel and Veblen

この論文をさがす

説明

なぜ人は贅沢な消費を行うのであろうか?この小論ではこの問いに答えるために,どのような贅沢であれば,それが望ましいものであると考えることができるか,というあるべき消費規準についての考察を行っている.この点を追求するために,贅沢観念のいくつかの系譜にしたがって,その変遷を辿っている.これらのなかでもとりわけ,ジンメルの流行理論と,ヴェブレンの浪費原理に注目している.これら二つの考え方のなかには,16世紀以来の趣味論の系譜のなかで培われてきた,趣味形成の議論が含まれていると解釈できる.これらの議論は,再帰的な過程を経て,社会的に妥当と考えられるようになる消費の規準を明らかにしている.このようにして,この小論では最終的に,贅沢消費の趣味論的な理解のなかに,現代の混沌とした消費社会のなかでの,あるべき妥当な消費規準を見いだそうとする試みを行っている.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050845762677393152
  • NII論文ID
    110000491627
  • NII書誌ID
    AN10019636
  • ISSN
    09114505
  • Web Site
    https://ouj.repo.nii.ac.jp/records/7394
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ