A study on a manuscript copy of Nihonshoki-Shiki

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  • 『日本書紀私記』の一写本をめぐって

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ここに取り上げる『日本書紀私記』の一本は、明治二十二年の奥書を持つ、彰考館本を祖本とする忠実な書写本である。いわゆる「書紀私記」の類は、書紀本文の語句を抽出し、これに和訓を施して整理したものであるが、こうした書籍を書写するということにどのような意図があるのかを、本書と、祖本である彰考館本とを比較検討することで考察した。その結果、本書はほとんど異同や誤記の見られない忠実な写本であるにもかかわらず、声点の類や本文の字詰め・行詰めなどの面において、なお祖本とは異なる意図で記されたのではないかと考えられる跡を見ることができた。

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