専従者給与と課税ベースの侵食

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タイトル別名
  • センジュウシャ キュウヨ ト カゼイ ベース ノ シンショク
  • The amount of wages of family employees and Tax erosion

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抄録

本論文では,これまであまり注目されてこなかった専従者給与というものを考慮に入れて租税関数を推定し,その上で,業種間における租税負担の格差を論じようと試みている。農業者世帯及び自営業者世帯の世帯主は課税ベースを少なくするため,出来るだけ多くの所得を専従者に分散させようとする。

農業者世帯及び自営業者世帯の専従者給与として認められる金額は非常に曖昧で,実際にどの程度の金額が適当であるかについては,『税務統計』の専従者表を利用して推測するしかない。ここでは専従者給与として認められる金額について,1. 専従者のいないケース,2. 上限を設けず専従者の給与が認められるケース,3. 青色申告の下で専従者給与の金額が認められるケース,4. 青色申告以外で専従者の給与が認められるケース,5. 子供が世帯主の事業を手伝わないケース等の5つのケースを想定して分析を行っている。

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