戦間期ヨーロッパにおける国際的文学・思想運動

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タイトル別名
  • センカンキ ヨーロッパ ニ オケル コクサイテキ ブンガク シソウ ウンドウ
  • Le mouvement international de la litt●rature et des id ●es en Europe

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第一次世界大戦は、それまで世界をリードしてきたヨーロッパの政治・経済・社会・文化の各般にわたる伝統と威信の失墜をもたらし、いわば人類の「近代」を崩壊させた。この危機感から、戦後、ヨーロッパでは、未曾有の大戦への反省、諸国民の和解、そして平和とヒューマニズムを基盤とする新しいヨーロッパを希求する国際的な文学・思想運動がさまざまに展開された。ここでは、それらの運動の主たる舞台となったフランスを中心に、戦後再建の第一声となった『自由芸術』誌、その後を継ぐロマン・ロランらの『ヨーロッパ』誌、クラルテ運動の機関誌『クラルテ』、その精神を継ぐバルビュスらの『モンド』紙、一九三〇年代の国際的文学・思想運動を代表する『コミューヌ』誌、そしてフランス人民戦線を代弁する『ヴァンドルディ』紙を通して、時系列的に、戦間期ヨーロッパの動向と、それらに対する文学者・知識人の思想と運動を実証的に究明する。そこには、二十一世紀の今日なお教訓とすべき幾多の証言がある。

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