ドイツの社会的市場経済と社会保障制度の改革

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  • ドイツ ノ シャカイテキ シジョウ ケイザイ ト シャカイ ホショウ セイド ノ カイカク
  • The Social market economy and the reform of social security system in Germany

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抄録

社会的市場経済とは,戦後ドイツの経済政策運営を一貫して支え続けてきた経済秩序理論・経済理念であり,ヨーロッパのネオリベラリズムであるオルド自由主義の影響を受けている。この概念の創設者であるアルフレート・ミュラー=アルマックは,市場経済による競争システムの上に,個人の自由と,社会的公正あるいは社会的安全という2つの相反する目標のバランスをはかろうとした。1990年代から21世紀にかけて,社会国家の見直し論議とともに,社会的市場経済の理念に対しても改めてその位置づけが再検討されている。本稿では,社会的市場経済の秩序理論における社会政策の理論構造が明らかにされるとともに,ドイツ国内における社会保障制度改革について統計データを用いた実証的分析を行い,こうした改革と社会的市場経済理念の現代的意義との関係について検討がなされる。

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