ベンチャーキャピタルファイナンスにおける転換証券のインセンティブ効果

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  • ベンチャー キャピタル ファイナンス ニ オケル テンカン ショウケン ノ インセンティブ コウカ
  • The Incentive Effect of Convertible Securities in Venture Capital Finance

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ベンチャーキャピタルファイナンスにおいては,ベンチャー企業とベンチャーキャピタリスト双方の二重モラルハザード問題がしばしば指摘される。このような状況において,いくつかの先行研究では,転換社債型新株予約権付社債がベンチャー企業とベンチャーキャピタリスト双方に効率的な投資を促すインセンティブとして機能することが示されている。ただし,それらは新株予約権行使後のベンチャーキャピタリストの持ち株比率が0%か100%というケースに限定され,権利行使後の資本構成がどのような影響を及ぼすかについて明示的な検討を回避してきたように思われる。本稿の目的は,権利行使後のベンチャーキャピタリストの持ち株比率が100%未満というより一般的なケースについて検討することである。その結果,より一般的なケースにおいても転換社債型新株予約権付社債がベンチャー企業とベンチャーキャピタリスト双方に効率的な投資を促すインセンティブとして機能し得ることが示される。

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