中国におけるレジ袋有料化政策による削減効果の分析と評価 : 中国・西安市におけるレジ袋有料化政策の事例研究

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タイトル別名
  • チュウゴク ニ オケル レジブクロ ユウリョウカ セイサク ニ ヨル サクゲン コウカ ノ ブンセキ ト ヒョウカ : チュウゴク ・ セイアンシ ニ オケル レジブクロ ユウリョウカ セイサク ノ ジレイ ケンキュウ
  • チュウゴク ニオケル レジブクロ ユウリョウカ セイサク ニヨル サクゲン コウカ ト ヒョウカ : チュウゴク セイアンシ ニオケル レジブクロ ユウリョウカ セイサク ノ ジレイ ケンキュウ
  • The Analysis and Evaluation on the Reduction Effect of Plastic Shopping Bags by the Variable Rate Pricing Policy in CHINA : A Case Study in Xi'an City of CHINA

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説明

中国では1970年代末にプラスチック製レジ袋が入ってきて,使いやすく低コストであるため,それまで使われていた竹製の買い物かごや布製の袋にとって代わり,人々の生活に広く浸透し,日常生活に不可欠な容器・包装になり,大量に消費されるようになった。しかしながら,過度の使用に加え,回収・再利用されていないため,生態系や自然環境に対して深刻なダメージを与え,エネルギー浪費やいわゆる「白色汚染」を発生させている。中国におけるレジ袋の生産・販売・使用の制限に関する規制を導入することにより,2007年12月31日に《レジ袋の生産販売使用における制限の通知》(「限塑令」と称される)が国務院事務局によって公布され,2008年6月1日から実施されるようになった。2012年には,中国政府は「レジ袋有料化が実施され4年間を経過し,毎年3分の2のレジ袋が削減された」と公表している。筆者は,この削減結果を検証するために,中国・西安市のレジ袋有料化による辞退率の現状についての実態調査を行い,2012年測定調査データではレジ袋購入率約35%の結果を得たので,概ね中国政府の発表データ(約3分の1=33.3%)と類似する結果になった。この調査結果を分析することで,レジ袋削減が更に進むように改善策を提言する。中国が全国レベルでレジ袋を有料化したことにより,レジ袋削減効果が急速に上昇していることを明らかにした。この結果に基づいて日中比較を行い,西安市のレジ袋購入率は山梨県の約6倍になり,大きな違いがあることが分かった。また,日本においてレジ袋を有料化した自治体の取り組みとスーパーマーケット等でのレジ袋有料化の事例等を分析し,中国における改善点のための政策提言を行うことにする。

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