「横浜みどり税」の現状と評価

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タイトル別名
  • 「ヨコハマ ミドリ ゼイ」 ノ ゲンジョウ ト ヒョウカ
  • The `Yokohama Midori Tax' in Practice and Evaluation

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説明

本稿では,「横浜みどり税」の概要を述べるとともに,これまでの税収額の推移とその負担配分について取り上げる。とりわけ,「横浜みどり税」が市町村民税均等割に対する超過課税であることから,これらの課税が,実際にどのような負担を市民にもたらしているかは重要な論点となるからである。次に,「横浜みどり税」の使途について検討する。「横浜みどり税」の税収は目的税として,「横浜みどりアップ計画(新規・拡充施策)」のうち,1:樹林地を守る施策,2:農地を守る施策,3:緑をつくる施策に使途を定められているけれども,都道府県レベルの森林環境税や水源環境税よりも広範囲の使途を対象としている。その中で特に重要な論点は,1:樹林地を守る施策として,特別緑地保全地区等の指定を条件にした緑地の買い取り事業であり,「横浜みどり税」の税収が最も多額に支出されている。この施策を含め,「横浜みどり税」の使途が実際にどのような効果を果たしてきたのかを明らかにする。最後に,これらの施策・事業の評価を検討する。また,これを評価し,提案を行う市民参加組織として「横浜みどりアップ計画市民推進会議」が設置されたが,その活動の実績を通して従来の超過課税と異なるシステムの意義を検討する。

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