中小自動車部品サプライヤーの海外展開と進出支援プラットフォームの役割 : ASEANにおけるT通商テクノパークの事例

書誌事項

タイトル別名
  • チュウショウ ジドウシャ ブヒン サプライヤー ノ カイガイ テンカイ ト シンシュツ シエン プラットフォーム ノ ヤクワリ : ASEAN ニオ ケル Tツウショウ テクノパーク ノ ジレイ
  • The Expansion Overseas of Small and Medium-sized Auto Parts Suppliers and the Role of Platform Supporting for SME's FDI : A Case Study of T Trading Corporation's Techno Park in Indonesia

この論文をさがす

抄録

日本自動車産業における「下層」サプライヤーシステムを構成する中小部品メーカーの有力な一部の企業群は,国内はもとより,とりわけ新興国市場における深層原調化への対応・貢献や寄与を取引先から期待されている。しかし,中小部品サプライヤーの海外直接投資は,計画立案,事業可能性調査(F/S)の段階から生産ボリュームと収益の確固とした見通し立案と資金調達,人選,現地の経営管理ノウハウの実現可能性などから,容易ではない。ゆえに,海外進出する中小部品サプライヤーは全体の20% を下回る程度と考えられる。ハードルの高い海外事業展開の制約を緩和し,資金,人材,ノウハウ,情報が不完全で不足する中小部品サプライヤーの不安や負担を軽減するしくみが,レンタル工場とアドミニストレーション・サービスを新興諸国で提供するテクノパーク事業(T 通商)である。本稿では,中小企業の海外進出における準備から立ち上げまでの期間の短縮や投資コストの節減など,海外事業を支援するプラットフォームとしてテクノパークを位置づけ,中小部品サプライヤーの享受する利点や効果をインドネシアにおける現地調査から明らかにしている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ