Labeling and Problems of Extraction

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抄録

Chomsky(2012)は統語的要素(SO)を形成する操作の一つとしてラベリング・アルゴリズム(LA)を提案する。これは、他の操作と同様にフェーズごとに摘要するものと主張されている。フェーズ自体がラベリング・アルゴリズムによって作り出されるので、言語の一般的制約(制約(12))により、あるフェーズ段階で作り出されるフェーズはその中に含まれる直下の一つのフェーズに限られるものと考えられる。本稿ではこの制約が、Chomsky(2008)が他動詞の主語からの摘出が不可能であるという事実(例文(1))の説明に用いた制約を当然の帰結として導き出すことを指摘する。また、このような分析のもとでは「フェーズ不可侵条件」(PIC)の定義が極めて簡素化できることを指摘する(定義(9))。

収録刊行物

  • 科学/人間

    科学/人間 42 1-11, 2013-03

    関東学院大学工学部教養学会

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