市場にアプローチする社会運動 : ─市民団体による再生可能エネルギー事業を事例に─

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  • シジョウ ニ アプローチ スル シャカイ ウンドウ : シミン ダンタイ ニ ヨル サイセイ カノウ エネルギー ジギョウ オ ジレイ ニ
  • シジョウ ニ アプローチ スル シャカイ ウンドウ : ─シミン ダンタイ ニヨル サイセイ カノウ エネルギー ジギョウ オ ジレイ ニ─
  • Social Movements Approaching the Market: : Case Studies of Renewable Energy Projects by Citizens

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抄録

本稿では、再生可能エネルギー(以下、再エネ)分野における、市民団体を基盤とした発電事業(市民発電事業)を、市場にアプローチする社会運動として位置づけ、事業性・運動性と利益の最大化・満足化・非収益化の視点から検討した。分析対象として、都市部において市民団体を基盤に太陽光発電事業に取り組んでいる5つの事例を取り上げた。これらの事例の検討から、とくに事業性への対応は団体に応じて多様であるが、収益を上げている場合でも最大化を目指すものではなく、組織の維持に必要な費用を賄う水準で事足れりとする満足化や、あるいは非収益化の団体もあることが理解された。本稿で取り上げた事例にみられる事業形態の多様性は、事業性と運動性のバランスについて、それぞれの団体にとって適した方法を見つけることが重要であることを示している。 合わせて、事業性に必要なノウハウや人材をえることは市民団体にとっては容易でないことが多いため、行政組織などによって体系的な支援を行う制度を構築することが必要であることを指摘した。

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