外務省外交史料館所蔵の極秘文書と1939年「伯林日本古美術展覧会」の開催経緯

書誌事項

タイトル別名
  • ガイムショウ ガイコウ シリョウカン ショゾウ ノ ゴクヒ ブンショ ト 1939ネン 「 ハクリン ニホン コ ビジュツ テンランカイ 」 ノ カイサイ ケイイ
  • Ehemalige geheime Dokumente im diplomatischen Archiv des japanischen

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抄録

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研究ノート 1939年ベルリンの日本古美術展 日独文化交流 外務省外交史料館 外交極秘文書

拙論では外交史料館[日本外務省外交文書館]の旧秘密文書を通して、1939年のベルリンの日本古美術展覧会の事情が検討された。この展覧会の影響力のある指導者オットー・キュンメルは、1910年にロンドンの「日英博覧会」において展示された日本の古美術を、日本への帰路にベルリンでも展示させようと試みた。この事実は、ドイツの美術史家がすでに1910年頃に、高い水準の日本美術展を実現するために、日本が所有する日本美術をドイツで展示する意図を持っていたことを意味する。1939年にも重要な役割を果たすこの志向は、すでにこの時点で存在したことが確認でき、1909年のミュンヘンの「美術における日本と東洋展」と1910年のキュンメルの試みは、従来の仮説通り、1939年のベルリンの「日本古美術展」の起源とみなしうる。

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