地形・地質から見た鳴門海峡の成立

書誌事項

タイトル別名
  • チケイ ・ チシツ カラ ミタ ナルト カイキョウ ノ セイリツ
  • Formative processes of Naruto straits based on geomorphological and geological features

この論文をさがす

抄録

鳴門海峡に関する既存の地形・地質学的研究をレビューするとともに,海峡近隣の小鳴門海峡で掘削されたボーリング試料の分析を行い,新第三紀以降の鳴門海峡の形成過程についての議論を整理した。鳴門海峡は,基盤をなす和泉層群の差別侵食によって形成された岬地形に,約21万年前以降に海水が播磨灘側へ流入するようになって成立したと考える説が有力である。渦潮を伴う強い海流による海底の侵食が海釜を形成した。海水準変動により,氷期には鳴門海峡は陸化し,間氷期には水没する変化が繰り返されたと考えられる。

収録刊行物

  • 阿波学会紀要

    阿波学会紀要 61 1-10, 2017-03-01

    阿波学会|徳島県立図書館

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ