人権保育と「同和」保育

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  • A Consideration about the Human Rights Nursing and Dowa Nursing
  • ジンケン ホイク ト ドウワ ホイク

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抄録

20世紀は、『児童の世紀』といわれたように、科学主義に基づく子ども観の世紀であった。それに対して、21世紀の今日、『人権の世紀』として、世界中をあまねく人権文化でおおっていくことを国際的に要請されている。本稿では、人権文化の礎のひとつである人権保育とは何かという主題を中心に据えて、その所論を展開していくことにする。そのテーマと関わって、子どもの最善の利益とは何かについて考察した。そのうえで、反差別と共生の両者の視点に立つ人権保育、グローバルとローカルの揚棄としてのグローカルな人権保育という視点から論じた。それに次いで、その人権保育を先導してきた「同和」保育について考察した。「同和」保育の前提になるものについて明らかにしたうえで、部落解放を担う基礎的資質の形成をめざした部落解放保育の創造に向けての課題を若干提起した。

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