多属性効用理論を応用した知識獲得方式

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タイトル別名
  • Knowledge Acquisition Method Utilizing Multiattribute Utility Theory
  • 人工知能

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説明

設計・計画問題では 複数の指標を総合的に評価して特定の代替案を選択する場合が多い.エキスパートシステムの作成に際して この判断基準を従来のルール形式で表現するためには 判断基準を各指標の具体的な値の組合せとして明確化する必要があるが これは専門家自身でも困難であることが少なくない.本論文では このような場合の知識表現法および専門家の判断結果(既存の事例)からの知識獲得法を提案する.提案する手法では 多目的意志決定問題の一解法として用いられる多属性効用理論のモデル(多属性効用関数)を知識表現モデルとして利用する.まず 効用理論で用いられる分析手法により初期のモデルを決定する.次に 既存の事例とモデルから得られる結論が一致するようにモデルを修正することにより整合性のある知識を獲得する.モデルの修正は 修正候補を絞り込むための仮説選択モジュールと修正処理全体の制御を行う制御モジュールとを用いて行う.処理を効率化するために 仮説の選択 バックトラック時の戻り先の判定 等にヒューリスティクスを利用する.得られたモデルは メタルールにより関連するルールと対応させておきルール判定時に利用する.本手法を建設作業の順序決定に関する知識獲得問題に試験的に適用し 代替案の選択に関する知識の表現法および獲得法として有効であることを確認した.

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