双方向変換 -古典的なビュー更新問題から,プログラミング言語によるアプローチとソフトウェア開発への応用まで-

書誌事項

タイトル別名
  • ソウホウコウ ヘンカン : コテンテキ ナ ビュー コウシン モンダイ カラ,プログラミング ゲンゴ ニ ヨル アプローチ ト ソフトウェア カイハツ エ ノ オウヨウ マデ
  • Bidirectional Transformation : From the Classic View Update Problem to the Linguistic Approach and Applications to Software Developments

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抄録

双方向変換とは,2つ(もしくはそれ以上)の情報源の間の一貫性を維持するしくみのことを指す.データの変換は情報システムの中で欠かせない操作であるが,双方向変換により,その変換をこえて双方向に更新を伝搬させることができる.この一貫性維持の問題自体は古く,70年代の関係データベースにおけるビュー更新問題に遡ることができる.しかし近年,この古い問題に新しいプログラミング言語(の言語機構に基づく)アプローチが適用されたり,モデルを対象とした双方向変換がソフトウェア工学分野で研究されるなど,計算機科学の様々な分野でも盛り上がりを見せており,双方向変換をテーマにソフトウェア工学,プログラミング言語,データベース,グラフ変換などの複数のコミュニティが議論しあうワークショップも立ち上がっている.本稿では,このような古くて新しい問題について,上記言語的アプローチを中心にさまざまなアプローチを取り上げ,それぞれの特徴や,今後の展望について紹介する.

収録刊行物

  • 情報処理

    情報処理 58 (12), 1114-1122, 2017-11-15

    東京 : 情報処理学会 ; 1960-

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