社会教育におけるものづくり活動に関する一考察

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  • シャカイ キョウイク ニ オケル モノ ヅクリ カツドウ ニ カンスル イチ コウサツ
  • A Study of Product-Making Activities in Social Education

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抄録

近年、都市化や過疎化の進行、地域社会の連帯感の希薄化などから、地縁的な地域社会の教育力が低下する傾向にあると考えられる中、文部省より平成8年に中央教育審議会第一次答申が示された。その中で、こども達の健全な成長を考える上では、地域社会の中様々な人達と交流し、種々の生活体験、社会体験、自然体験を重ねることが大切であるとし、これら地域社会における教育力充実の重要性が述べられた。平成13年には、「学校教育及び社会教育における体験活動の促進・社会教育活性化21世紀プラン」の中で、ボランティア活動など社会奉仕体験活動、自然体験活動その他の体験活動の充実を挙げている。さらに、平成19年11月の教育再生会議合同分科会においても、学校と社会との垣根をできるだけ低くして、連携して取り組んでいくことの必要性が述べられた。ものづくり教育においても、学校教育だけでなく、地域や社会の中で実施していくことが重要と言える。これらのことから、熊本県内においても、社会教育の一環としてものづくり教育の普及活動である振興事業が数多くなされていた。本報では、筆者が平成15年度に実施した「熊本県におけるものづくり事業の展開」の調査結果を再度分析するとともに、急速に活動の範囲を広げている「熊本ものづくり塾」の取り組みについて報告する。

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