ファッションカラーコーディネーションに関する研究 : 被服色彩としての背景色の影響

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タイトル別名
  • Studies on Fashion Color Coordination : Effect of the Background Color as the Model of Clothing
  • ファッション カラー コーディネーション ニ カンスル ケンキュウ : ヒフク シキサイ トシテノ ハイケイショク ノ エイキョウ

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抄録

P(論文)

被服の「似合い」の判断基準のなかで被服の色は非常に重要であると考えられ、さまざまなファッションカラーコーディネーションの手法が注目されている。 ここでは、物理学的な事項から心理学的な事項までを多段階に網羅し、かつ一般的な表色系を採用した普遍的で新しいファッションコーディネートの手法の構築を最終的な目標とし、基礎研究に着手した。「似合い」の判断基準を、被服の色と着用者の肌の色におき、着用者の肌色の美しさを問うのであれば、これは理想の肌色の存在を示唆することになる。ここで考えるファッションカラーコーディネーションの手法では、これをひとつの大きな前提とする。すなわち、理想の肌色とそれとは異なった実際の肌色が存在し、これを服の色と組み合わせることにより、理想の肌色に近づけば似合う、逆に遠ざかれば似合わないと判断していると仮定する。 実験では、色彩選択プログラムを作成し、「理想の肌色」を調整法により提示することを試みた。今回の実験でも、「理想の肌色」として特定の色が認められた。また、背景色のトーンの影響としては、前報の色相の影響と同様、一般の配色に認められる同時対比効果が現れた。したがって各個人の肌色が、この「理想の肌色」に近づくような対比効果をもたらす被服の存在が示唆された。

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