1970年代の米国で起きたアーカイブズの変容とその影響 : フランク・ボールズ『アーカイヴァル・アプレイザル』から探る

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タイトル別名
  • 1970ネンダイ ノ ベイコク デ オキタ アーカイブズ ノ ヘンヨウ ト ソノ エイキョウ フランク ボールズ アーカイヴァル アプレイザル カラ サグル
  • American Archival Changes in the 1970s and Their Subsequent Impact : The Perspective of Frank Boles and American Archivists of the 20th Century

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抄録

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本稿では、フランク・ボールズの『アーカイヴァル・アプレイザル』等の米国のアプレイザル研究にそって、1970 年代から20 世紀末までを中心に、米国のアーカイブズの歩みを把握した。その際、各時代の相互関係─40年代から50 年代の連邦政府記録を対象とした試み、70年代のアーカイブズを取り巻く社会環境の変化とアプレイザル対象の拡大、80年代の民間記録を対象とした実践と理論的枠組みの整備、90年代の新たな課題の台頭─に注目して、理解を深めた。ボールズは、このうち1970年代以降にアーカイブズの対象を拡張した米国の固有性を「米国型〈包括的〉視点」と表現した。この「視点」は、欧州の伝統的アーカイブズに比べると特異であるが、現在も続く米国型アーカイブズの独自性をもたらした。

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