ハーマン・シュナイダーとコーオプ教育 : 1914年 米第63回連邦議会 下院教育委員会公聴会記録「職業教育としてのコーオプ型教育制度(全訳)」とその背景をもとに

書誌事項

タイトル別名
  • Herman Schneider and Cooperative System of Education with Hearings before the Committee on Education, House of Representatives, United States Sixty-third Congress, Second Session, 1914.
  • ハーマン ・ シュナイダー ト コーオプ キョウイク : 1914ネン ベイ ダイ63カイ レンポウ ギカイ カイン キョウイク イインカイ コウチョウカイ キロク 「 ショクギョウ キョウイク ト シテ ノ コーオプガタ キョウイク セイド(ゼンヤク)」 ト ソノ ハイケイ オ モト ニ

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抄録

ハーマン・シュナイダーは、関係者の中ではコーオプ教育の創始者として知られているが、専門分野が工学であった彼にとってのコーオプ教育は工学知識の実践への応用手段で、コーオプ教育の実践者がその基本概念を探ろうとしてもこれという文献を見つけるのは難しい。もっともコンパクトでしかも比較的高い頻度で引用されるのがここで和訳された「下院教育委員会公聴会記録『職業教育としてのコーオプ型教育制度』」である。1914年1月26日に開催されたこの公聴会では、参考人として招かれたシュナイダーが、15名の下院教育員会のメンバーの様々な疑問に答えながら、コーオプ教育についてわかりやすく解説している。わが国でも近年注目されているこの概念について、その原点ともいうべき文献を国内の関係者が共有し今後のコーオプ教育の発展に役立ててもらうことが本稿の目的である。  本稿では、まずシュナイダーの人生と彼のコーオプ教育の設立と発展への貢献、および、1914年当時の米国の社会背景や教育状況について簡単に解説し、公聴会記録の全文和訳を行う。そして、まとめとして今後の日本のコーオプ教育の方向性について言及する。

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