A Case of IgG4-related Disease that Developed 10Years after Onset of Type2 Diabetes Mellitus

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  • 2型糖尿病発症から10年を経て発症したIgG4関連疾患の1例

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71歳,男性.59歳で糖尿病を発症し,2008年にインスリン治療が導入された.2009年5月に両側顎下部腫瘤を自覚し,徐々に増大するため,同年10月,当院耳鼻咽喉科に紹介され,ミクリッツ症候群を疑われた.2010年5月,両側水腎症が疑われて泌尿器科に紹介され,造影CT 検査にて両側腎盂の拡大と多発腎腫瘤,膵臓の腫大が判明した.血清IgG41,610mg/dl と高値であり,左顎下腺の組織診断にてIgG4陽性形質細胞の浸潤を認めたので,IgG4関連疾患と診断した.PSL40mg/日の投与により,顎下腺と腎腫瘤は速やかに縮小した.糖尿病については,血糖コントロールにインスリン1日需要量約40単位を要しており増悪傾向にある.IgG4関連疾患にはステロイド治療が著効するが,自己免疫性膵炎に関連して増悪した既存の糖尿病が改善する例は少なく,糖尿病の新規発症も報告されている.

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