当院におけるHbA1cと中性脂肪の季節変動
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of Seasonal Changes in Hemoglobin Alc and triglyceride at our institute
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抄録
当院で過去6年間のHbA1cの季節変動について検討した。当院で保存しているデータのうち2009年4月から2015年3月にHbA1cを測定した患者延べ239,755名(月平均3,330名)、血中中性脂肪値を測定した延べ435,676名(月平均6,051名)について、非糖尿病・糖尿病を問わずそれぞれ1カ月毎に抽出し平均値を解析した。また検診群、当科で検査した群、他科で検査した群の3群に分類しそれぞれを比較した。 当院でも既存の報告と同様にHbA1c値は春(4月頃)が最高値となり秋(10月頃)に最低値となる結果でありその差は0.17〜0.40%であり2012年度までの値は全体的な低下を認めた。また中性脂肪に関しては夏(7月〜8月頃)と冬(10月〜12月頃)に上昇する傾向にあったが、当院では果物摂取の制限を励行することにより冬では年々低下傾向になった。これと連動してHbA1c値は2011年度以降で全体的に低下するだけでなく、特に冬の上昇の改善を認めた。このHbA1cの季節変動の消失を考えるにあたり果物摂取の影響が大きいと考えられた。
収録刊行物
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- 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌
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日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 33 17-21, 2016-03-31
日本赤十字社和歌山医療センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845762954244992
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- NII論文ID
- 120005746787
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- NII書誌ID
- AN1051395X
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- ISSN
- 13419927
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles