The role of microphthalmia-associated transcription factor (Mitf), a tissue-specific transcription factor, which acts as a master regulator of diverse cell differentiation

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  • 多様な分化制御転写因子Mitfの役割
  • ケンキュウカブン タヨウナ ブンカ セイギョ インシ デ アル テンシャ インシ Mitf ノ ヤクワリ
  • ケンキュウカ ブン タヨウ ナ ブンカ セイギョ テンシャ インシ Mitf ノ ヤクワリ

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小眼球症関連転写因子(Mitf)は塩基性ヘリックス・ループ・ヘリックス-ロイシンジッパー(bHLH-LZ)構造を持つ組織特異的転写因子であり, 破骨細胞, マスト細胞, 神経堤由来メラノサイト, 網膜色素上皮細胞などの分化制御因子である。Mitfには, N末領域のみの配列が異なる少なくとも9種類のアイソフォーム(Mitf-A, -B, -C, -D, -E, -H, -J, -M, -mc)と, さらにエクソン6aの選択的スプライシングによる変異体(6abと6b)が存在することが知られている。本研究では, RAW264細胞を用いて, RANKL刺激による破骨細胞様細胞への分化におけるMitfの各アイソフォームと変異体の遺伝子発現および破骨細胞分化マーカー遺伝子の発現をRT-PCR, リアルタイムPCR, PCR-RFLP法により調べた。その結果, RANKL刺激によりMitf-Eの特徴的な遺伝子発現が認められた。また, RANKL刺激によりTRAP, カテプシンK, OSCAR, CTRの破骨細胞分化マーカー遺伝子が発現することを確認した。次に, 分化マーカー遺伝子の各制御領域をもつルシフェラーゼレポーターを用いて, 各Mitfアイソフォームの転写活性機能を比較したところ, TRAPレポーターに対してMitf-J/D/Eがわずかに転写活性を上昇させ, さらにc-junの共発現が相乗的効果を示すことがわかった。破骨細胞分化の後期過程においてMitfアイソフォームの特徴的な発現及びMitfとその他の転写因子との機能的相互作用が破骨細胞分化を制御しているのかもしれない。

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