少子地域における子育てと地域子育て支援サービス利用の現状 : 0~2 歳児の保護者を対象としたアンケート調査結果から

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  • The current state of child-rearing and the use of regional child care support services in the declining birthrate region
  • ショウシ チイキ ニ オケル コソダテ ト チイキ コソダテ シエン サービス リヨウ ノ ゲンジョウ : 0~2サイジ ノ ホゴシャ オ タイショウ ト シタ アンケート チョウサ ケッカ カラ

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抄録

本研究では、少子地域であることが地域子育て支援サービスの利用を妨げる一要因として存在するという仮説を立て、立証に向けた少子地域における子育て及び地域子育て支援サービス利用の現状を明らかにすることを目的としている。方法として、サービス利用対象となる子育て中の保護者に対する質問紙調査を行った。結果、本調査の回答者は母親もしくは父親の出身地で子育てしている割合が高く、少子地域のひとつの特性が明らかとなった。地域子育て支援サービスは必要に応じて利用されているが、利用後、「今後利用しない」とした理由のなかには、少子地域であることが含まれる回答があること、「利用していない」理由の多くは「必要がない」ためであるが「利用したいができない」も一定割合いることがわかった。一方、子育ての現状をみると、育児における不安感および制約感の高い人が一定割合いること、肯定感情をもって子育てしている人が多いものの、肯定感を抱けないまま子育てをしている人がいることも明らかになった。さらに、身近な理解者として配偶者や子育て仲間によるサポートが少ない人の存在も確認でき、公的な支援サービスの重要性がうかがえる結果となった。

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