ギリシア神話のヘルメスとマーケティング教育
書誌事項
- タイトル別名
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- Hermēs of Greek Mythology and Marketing Education
- ギリシア シンワ ノ ヘルメス ト マーケティング キョウイク
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説明
伝統ある商業教育機関のシンボルには翼や杖,蛇がしばしば使われている。嚆矢は一橋大学である。それは,ギリシア神話のヘルメス,あるいはローマ神話のメルクリウスにまつわるものであり,ヨーロッパで繁栄していたベルギーに存在する商業学校のものを移入したのであった。ヘルメスは,豊穣神であるとともに,商業,盗み,雄弁,競技,道路,旅人の守護神でもあり,その最大の特徴は,コミュニケーション能力の高さと狡猾さである。しかし狡猾である商業には,不信感が付きまとう。商業が社会に存立する根拠が問われるのは,その商業への不信感が背景にある。M.ホールの「取引総数最小化の原理」は,取引においては人が移動する,と前提すれば理にかなっているように見えるが,情報技術の革新は状況を一変させた。この情報技術の革新は,マーケティングにも影響を与えている。『コトラーのマーケティング3.0』は,「参加」「グローバル化のパラドックス」「クリエイティブ社会」の3つを,時代を読み解くキーワードとしている。このマーケティングの変化を学ぶことは,商業教育の象徴と現代性を追求することにも繋がると考えた。
収録刊行物
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- 札幌学院大学経営論集
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札幌学院大学経営論集 (5), 43-52, 2013-03
札幌学院大学総合研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763133549568
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- NII論文ID
- 120005268902
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- HANDLE
- 10742/1626
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- NDL書誌ID
- 024431900
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- ISSN
- 18841589
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
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