地元住民によるスーパーマーケットの立ち上げについて : 広島県福山市熊野町「熊野ふれあい広場クローバー」と福山市山野町「キラリやまの」のケース (桑原哲也教授追悼号)

書誌事項

タイトル別名
  • Case studies on the launch of supermarkets by the local residents : "KUMANO FUREAI HIROBA CLOVER" in Kumano-cho and "KIRARI YAMANO" in Yamano-cho, in Fukuyama City, Hiroshima
  • ジモト ジュウミン ニ ヨル スーパーマーケット タチ アゲ ニ ツイテ : ヒロシマケン フクヤマシ クマノマチ 「 クマノフレアイ ヒロバ クローバー 」 ト フクヤマシ サンヤチョウ 「 キラリヤマ ノ 」 ノ ケース

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抄録

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平成18年に広島県福山市山野町地区にあるJAスーパーマーケット(以下スーパーマーケットをスーパーと称する)がなくなり、その後住民主体のスーパー「キラリやまの」が開店した。さらに平成23年には福山市熊野町にあるJAスーパーもなくなり、住民主体のスーパー「熊野ふれあい広場クローバー」が開店した。  JAスーパーがなくなるというきっかけから住民主体のスーパーができたが、相違点はあるかどうか、開店前準備、活動拠点、施設、利用状況、経営状況等についてそれぞれ調査をしてみた。その結果、似たような経緯であったが、詳細に見ていくと若干違っているところがあった。特に運営主体については、「熊野ふれあい広場クローバー」は自治会連合会と公民館が主体で今後も継続可能だが、「キラリやまの」は個人に頼っており、後継者がいなくなれば将来は継続が難しくなるようにみえる。さらにどちらも地域住民の高齢化が今後ますます進むと、スーパーそのものの存在が危ういものになる可能性が高いと思われる。  今後同じような過疎地域でスーパー立ち上げが出てくると思われるが、今回の論文がその地域で取り組む参考になればと考える。

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