定型ダンスの習熟度が運動強度に及ぼす影響

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タイトル別名
  • The Influences of Skill Level on Exercise Intensity in Fixed-Form Dances
  • テイケイ ダンス ノ シュウジュクド ガ ウンドウ キョウド ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

「学校ダンス」を定型ダンスの対象として、ダンスの習熟度が運動強度(心拍数を指標として)に及ぼす影響を検証することを目的とした。対象者は平均年齢65.5 歳の中高年女性14 名であった。ダンス作品は「フラワーソング」、「ファウスト」、「荒城の月変奏曲」、「おぼろ月夜」で、運動強度の主たる測定対象は「フラワーソング」とした。週一回、90 分のダンス講習を計12 週実施した。以下の3 点から習熟度と運動強度の関係を検証した。同一作品を繰り返し踊った場合の、反復練習による一過性の変化とダンス初心者と経験者の運動強度の差。また、週に1 回、継続的に踊った場合の心拍数の変化から、習熟段階による運動強度の変化をみた。結果として、習熟の初期に同一のダンスを繰り返し踊った場合は、段階的に運動強度が強くなった。 定型ダンスの同一作品を経験者は初心者より強い運動強度で踊る傾向が示された。ダンス動作の正確な理解と、その動きを再現する能力が高いことが示唆された。習熟が進むにつれて週1 回、3 か月程度でも運動強度は有意に低下する傾向を示した。ダンスの運動強度は習熟に伴って弱くなり、運動遂行に必要なエネルギー消費量が少なくなることが示唆された。

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