精神疾患をもつ保護者とその子どもへの支援に関する研究(1) : 保育士養成課程における精神疾患に関する教育の現状と課題

書誌事項

タイトル別名
  • セイシン シッカン オ モツ ホゴシャ ト ソノ コドモ エ ノ シエン ニ カンスル ケンキュウ(1)ホイクシ ヨウセイ カテイ ニ オケル セイシン シッカン ニ カンスル キョウイク ノ ゲンジョウ ト カダイ

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説明

保育士養成施設で学ぶ学生を調査対象として,保育士養成施設及び入学前における,精神疾患に関する教育内容及び学習の習熟度について調査した.高等学校では,保健体育等の授業においてほとんどの学生がアルコール依存症・薬物依存症について学習していた.保育士養成施設では,発達障害,知的障害,産後うつなどについてはほとんどの学生が,学習経験があると認識し習熟度(自己評価)も高い傾向にあったが,他の精神疾患については学習経験が少なく習熟度も低い傾向にあった.保育士が,精神疾患をもつ子どもや保護者に対して支援をする際には,精神疾患に関する正しい知識を持つことが求められるが,保育士養成課程の教育内容はそれに応じているとはいえず,保育士養成課程や授業内容・目標について再検討が必要であると考える.また,障害特性,障害児・者への保育・療育及び支援,障害児・者の保護者支援等に関する授業を担当する養成施設教員は,学習内容の漏れがなく,体系的に学びを重ねていけるよう,協働して保育士養成課程や授業内容,各教員が担う役割・内容について共有,整理を行い,授業内容の見直しや新科目の設置などに取り組んでいかねばならない.

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