日中戦争期華北の日本居留民-居留民組織・団体と徴兵検査を中心に-

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  • Japanese Resident in North China during the Sino-Japanese War

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1937年7月に勃発した日中戦争は中国を舞台にした戦争であり、日本国内は兵士を「前線」へ送り出す「銃後」として位置づけられた。しかし中国には日中戦争の勃発前から日本居留民が存在し、なかでも華北に位置する天津は日中両軍の衝突によって「前線」と化し居留民が戦闘に巻き込まれた。戦線が拡大し、華北の諸都市が日本軍の占領下に入ると、そこに多くの日本居留民が進出し、その地に「銃後」を形成していった。本論は領事館警察保安主任会議の議事録を主な史料として、日中戦争勃発後3年目の華北における日本居留民の進出状況を居留民団や居留民会、在郷軍人会・国防婦人会の設立と活動、さらには1940年5月に華北の各地で行われた徴兵検査の分析を通じて、華北における「銃後」の形成とその実態を明らかにする。

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