問題の外在化技法としての「虫退治技法」を取り入れた 心理教育プログラムの開発とその検討

書誌事項

タイトル別名
  • モンダイ ノ ガイザイカ ギホウ ト シテ ノ 「 ムシ タイジ ギホウ 」 オ トリイレタ シンリ キョウイク プログラム ノ カイハツ ト ソノ ケントウ
  • Developing and Evaluating a Psycho-educational Program Based on “the Insect Extermination” as a Technique of Externalizing Problems

この論文をさがす

説明

本研究では、東(1997)が考案した問題の外在化技法としての虫退治技法の考え方を取り入れた心理教育プログラムを開発し、B小学校第6学年C学級に全7回導入し、その効果等について検討を試みた。プログラムの効果測定には、栗原・井上(2010)の「学校環境適応感尺度(ASSESS)」、庄司(1993)の「児童のself-control尺度」を用いた。その結果、「生活満足感」「友人サポート」両因子に統計的に有意な差が見られた。また、統計的に有意な差は見られなかったものの、児童らのセルフ・コントロールが若干向上した。これらの結果に加え、児童らが取り組んだワークシートや振り返りなどから、本プログラムの実施により、児童らは「問題を外在化する」スキルを身に付け、お互いに困っていることを「虫」として開示し、さらに、日常生活において学んだスキルを般化できるようになった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ