老舗企業研究の変遷にかんする準備的研究:家訓、家憲を中心に

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  • シニセ キギョウ ケンキュウ ノ ヘンセン ニ カンスル ジュンビテキ ケンキュウ:カクン、カケン オ チュウシン ニ

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type:P(論文)

本論文の目的は、商家、職家を中心とした家訓の起源や特徴について、歴史的な変遷も交えながら論じていくものである。その上で、先行研究も踏まえながら、老舗企業にかんする研究史の整理を行っていく。また、家訓や家憲の研究の影響を受け、老舗企業研究は、2つに大別できる。1つは、歴史研究アプローチであり、もう1つは定量研究アプローチである。とくに本論文では、歴史研究アプローチから老舗企業を論じている研究に着目した。存続要因を家訓中心に着目している点、また、老舗企業を取り上げる業界や地域に偏りがみられるもとで、企業の存続が議論されていることを指摘し、同時にその背後にある経緯や理由を指摘する。その上で、奈良最古の和菓子屋である本家菊屋の菊岡家(創業1585年)、わが国最古の宮大工の金剛家(創業578年)に残る家訓を調査し、内容を紹介するとともに、その特徴について分析した。

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