演劇的手法を取り入れた協同学習の効果

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タイトル別名
  • The Effectiveness of Cooperative Learning Using Dramatic Convention
  • エンゲキテキ シュホウ オ トリイレタ キョウドウ ガクシュウ ノ コウカ

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抄録

本研究は,「伝える」をキーコンセプトにした協同学習に演劇的手法を取り入れ,その効果を検証するものである。初年次生12人に対して短い寸劇の創作を目標とした全14回の授業を行った。毎回の授業後には,全員に対して振り返りシートの提出を課し,字数の増加や表現・内容の変化をとらえた。振り返りシートの平均文字数は回を重ねるごとにコンスタントに増加をみせた。初回が310字だったのに対し,最終回は715字だった。特に,完成した劇を上演することを伝えた第7回においては,第6回に比べ飛躍的な増加を見せ,モチベーションの高さが分量に直結する結果となった。文章表現に関しては,文章に組み込まれる具体的な情報量が増えただけでなく,文章そのものが論理性の萌芽や表現の洗練を含むものとなった。全体を通して思考の深化につながる自己モニタリングがうかがえた。

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