夜間動物病院との連携による集中治療の試み : 2. 犬の心原性肺水腫に対する集中治療の1例

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抄録

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本症例(犬、雑種、避妊雌、10歳、5.3kg)は、札幌夜間動物病院にて重症心原性肺水腫の急性期治療として陽圧換気が開始され、8時間目に本学附属動物医療センターに搬送された。本症例の治療反応性は良く、13.5時間目には酸素化係数≧350を達成し、39.5時間目に気管チューブを抜管した。しかし、30時間目に低湿度吸入気に起因すると考えられる粘性気道分泌物の蓄積で気管チューブの不完全閉塞が生じ、呼吸回路内湿度のモニタリングと加湿による肺保護の重要性を再確認した。

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