「小地域ネットワーク活動支援データ管理ソフト」の開発と設計思想-要援護高齢者への見守り活動の評価ツール-

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Architecture of "The Sub-regional Network Activity Data Management Software"; As Evaluation Tool of the System of Watching over the Older Adults Needing Support
  • ショウチイキ ネットワーク カツドウ シエン データ カンリ ソフト ノ カイハツ ト セッケイ シソウ ヨウエンゴ コウレイシャ エノ ミマモリ カツドウ ノ ヒョウカ ツール

この論文をさがす

抄録

本研究では, 住民同士による地域の要援護高齢者への見守り活動 (小地域ネットワーク活動) の重要性と課題を踏まえて, 「小地域ネットワーク活動支援データ管理ソフト」 の試行版を開発した. 本ソフトでは, 要援護高齢者と間接的な支援者を含めた協力員の基本情報をデータベース化することによって, 小地域ネットワーク活動事業の明確化と達成度の向上, および, 当活動にかかる管理業務の負担軽減を図った. それと同時に, 本ソフトは, ①要援護高齢者にとって必ずしも親しい人に含まれない程度の近隣関係の様態をダイアド単位で正確に把握できる点, ②要援護高齢者の社会的ネットワークの経時的な変化を把握できる点, ③通常の社会調査を拒否しがちな人を含めて要援護高齢者の基本情報を広範に収集できる点, ④地域福祉実践の効果評価に必要なデータを提供する点において, 関連する実証研究にとって意義のあるツールになると考えられる. 今後の課題としては, 本ソフト導入による職員の業務負担軽減に関する検証作業のほか, 要援護高齢者に関する付加情報の選定や現場での個人情報の取り扱いに関する方針の整理, 他地域における同種の活動への汎用性の検討などが残されている.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ