職業としての心理療法:プレイセラピーを具体例として

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タイトル別名
  • ショクギョウ ト シテ ノ シンリ リョウホウ : プレイセラピー オ グタイレイ ト シテ
  • Psychotherapy as Profession : The Case of Play Therapy

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抄録

type:論文

本論文では,プレイセラピーを具体例としながら,心理療法に持ちこまれがちなディレッタンティズムを批判するかたちで,心理療法家に求められる専門性を明確にした。つぎの10項目の命題に即して論じた。①:プレイセラピーは遊びではない。②:プレイセラピーの目的は遊び自体ではない。③:クライエントとの関係は生身の関係ではない。④:クライエントとの関係は治療者の自己愛充足の場ではない。⑤:共感的理解とは自己投影ではない。⑥:治療空間はたんなる自由な空間ではない。⑦:治療者は体を動かすのではない。⑧:プレイセラピーは言語的交流を排除しない。⑨:プレイセラピーは楽しいものではない。⑩:クライエントの親あるいは治療者自身を責めても治療は進まない。

収録刊行物

  • 天理大学学報

    天理大学学報 64 (2), 59-84, 2013-04-15

    天理大学学術研究委員会

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