木材加工学習におけるフロー状態の構築に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • モクザイ カコウ ガクシュウ ニ オケル フロー ジョウタイ ノ コウチク ニ カンスル ケンキュウ
  • Students' Construction of Status of Flow in a Learning of Woodworking

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type:Departmental Bulletin Paper

本研究は,木材加工学習における生徒のフロー状態の構築について明らかにすることを目的とした。生徒 70名を対象に箸づくりの授業を実践し,フロー状態に関する意識調査票を用いて,木材加工学習におけるフロー状態の構築について検討した。その結果,導入題材である箸づくりによって,生徒はフロー状態を構築することができた。 また,詳細にどのようにフロー状態を構築するのか分析した結果,以下のことか明らかとなった。 1)すべての生徒は,箸づくりについて目標を達成した。目標を達成したと認識できることは,箸づくりは適切に構造化された活動であり,フロー状態を構築するための条件を満たしていると考えることができる。 2)のめり込む感覚,時間経過の感覚変化およびわくわくする感覚において,箸づくりの工程に対し,多くの生徒が認識した結果となった。つまり,木材加工学習において,生徒はフロー状態を構築することが示された。 3)生徒のフロー状態は,工程により差異のあることが示され,かんながけの作業をピークにフロー状態が推移する頃向にあることが明らかとなった。

identifier:パイデイア : 滋賀大学教育学部附属教育実践総合センター紀要, 第22巻, pp.15-20

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