負感情(怒り・うつ傾向・不安)傾向が血圧に及ぼす影響 -血圧回復性による評価-

書誌事項

タイトル別名
  • Influence on blood pressure by negative-affect(anger,depression,anxiety) -Evaluation of Blood Pressure Recovery-
  • フカンジョウ イカリ ウツ ケイコウ フアン ケイコウ ガ ケツアツ ニ オヨボス エイキョウ ケツアツ カイフクセイ ニ ヨル ヒョウカ

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説明

[背景・目的]負感情の持ち主は、ストレスによって心臓血管系への負担がおき、いずれ心疾患を引き起こす可能性がある(Matthews and Williams 1986)と指摘されている。日々「怒り」を認知する傾向が多いタイプは、それらをストレスととらえ、交感神経活動を亢進させる。この長年の繰り返しが心臓血管系に負担をかけ続け、将来的に心臓血管系疾患になる可能性が高い。本研究では、大学生を対象に怒り・うつ傾向・不安の負感情傾向が血圧回復性(ストレス課題による負荷後、安静時血圧まで値が回復する時間)に及ぼす影響を検討した。[結果]負感情の各質問紙得点と安静時血圧との間には相関はなく、「怒り」のみが血圧回復性との問に負の相関を示した。[考察]若年者のうちから感情傾向を把握し、怒り認知傾向を自覚し変更することは、高血圧を含む心臓血管系疾患のリスク予防になると考えられる。

収録刊行物

  • 紀要

    紀要 5 7-13, 2011-03-31

    名寄市立大学

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