「保守」的教育改革の多義性と歴史的変化 : アメリカ初等中等教育改革を事例として (一)

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タイトル別名
  • 「保守」的教育改革の多義性と歴史的変化 : アメリカ初等中等教育改革を事例として(1)
  • 「 ホシュ 」 テキ キョウイク カイカク ノ タギセイ ト レキシテキ ヘンカ : アメリカ ショトウ チュウトウ キョウイク カイカク オ ジレイ ト シテ(1)
  • Conflict over 'Right' Educational Reforms : A Case Study on the U.S. Elementary and Secondary Educational Reforms (1)

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抄録

一般にアメリカ政治における1980年代は、多様で異質な保守系集団が「政府の縮減」の下に接合された、新自由主義/新保守主義連合の完成期と目される。これに対して本稿は、教育政策の分野では、この80年代に特に同国の経営者団体の中に、連邦政府による「人的資本への投資」によって経済成長を追求するという思想潮流が登場し、他の保守団体との間に分裂を生じさせた点に注目する。本稿はアメリカの初等中等教育改革を事例として、この保守系集団間の連合―対立関係とその歴史的変化、およびそれらが共和党政権の教育改革に与えた影響を分析する試みである。まず前半部分となる(1)では、アメリカ保守勢力を構成する主要団体として①リバタリアン、②経営者・経済団体、③社会的保守派の三者に注目し、彼らが刊行した報告書・政策提言、議会公聴会での証言記録などをもとに、80年代以降の教育改革をめぐる保守勢力内のアイディアの多元性、および諸集団間の連合―対立関係を分析した。

収録刊行物

  • 大東法学

    大東法学 27 (2), 35-75, 2018-03-29

    東京 : 大東文化大学法政学会

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