家庭学習の習慣形成についての指導に関するアンケート調査報告

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タイトル別名
  • A Research in Forming the Habit of Learning at Home
  • カテイ ガクシュウ ノ シュウカン ケイセイ ニツイテ ノ シドウ ニ カンスル アンケート チョウサ ホウコク

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抄録

論文(Article)

平成20年・21年に告示された小学校・中学校・高等学校の学習指導要領の総則に,「学校の教育活動を進めるに当たっては,各学校において,…(中略)…,児童生徒の学習習慣が確立するよう配慮しなければならない」と明記されているが,これは,学習習慣を形成する指導が学校教育の重要な課題として認識されたことを示している。そこで,本稿は,家庭学習の習慣形成についての指導について,山形県の教員の意識,および実際にどのように実施しているか,その方法について明らかにすることを主たる課題したものである。この課題に先立ち,このように学習習慣の形成が強調されるようになった背景について,昨今の児童生徒の家庭学習の実態を,文部科学省による全国学力・学習状況調査を通して分析するとともに,そもそも何故,学習習慣の形成が重要なのかを考察することから始めることにした。文科省の調査から,多くの児童生徒が塾に通っていることもあって,家庭で独りで予習・復習する児童生徒は少なく,結局それが大きな学習習慣の形成の阻害要因になっていることが推測できる。一方,教員に対するアンケート調査からは,意欲的に学習習慣の形成に取り組んでいる様子が窺われた。しかし,学力テストの結果からは,教員の期待通りの成果は得られていないことが推測できる。なお,本研究を進めるに当たって,平成21年8月に教員免許状更新講習を受講した先生方に対するアンケート調査を基礎資料とさせていただいたことをお報せするとともに,アンケート調査にご協力いただいた先生方に御礼申し上げる。キーワード:平成20年度版学習指導要領, 学習習慣, 家庭学習, 生きる力, 自己管理能力

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