航空林分材積表に関する研究

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タイトル別名
  • Studies on the Aerial Stand Volume Table
  • コウクウリン ブンザイセキヒョウ ニカンスル ケンキュウ

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抄録

論文(Article)

【まえがき】航空林分材積表を作成し,林分材積を写真より直接推定する方法は直接推定法と呼ばれ,諸外国で広く研究されてきた方法である.わが国においても戦後,航空林分材積表の研究はかなり行なわれた.しかしその実用化はほとんどはかられていないのが現状である.ところで航空林分材積表の作成には地上調査を伴なうが,ーたん材積表が作成されると,あとは写真から直接材積が推定される.そのためこの方法は,急峻な山岳林の多いわが国の森林蓄積調査にあたり,地上調査の労力を省くことが出来るという点において,きわめて将来性の高いものと考えることができる.それにもかかわらず,現在この方法が実用化されていない原因として,材積表作成に統計的手法を要し,写真上での測定に技術を必要とするわりには,材積推定精度が高くないことがあげられよう.そこで筆者は,写真上で容易に測定され,しかも材積と結びつきの強い因子に基づく高精度な航空林分材積表を見出すことを目的に,この研究を行なった.なお本論文は京都大学審査学位論文としてとりまとめたものである.

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