湿田地帯の転換畑における営農排水法と作物栽培 (1) : 転換畑における機械作業のための条件
書誌事項
- タイトル別名
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- シツデン チタイ ノ テンカンバタ ニ オケル エイノウ ハイスイホウ ト サ
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説明
土壌類型の異なった転換畑で,耕転などの機械の作業性能を発揮させるため,土壌円錐貫入抵抗値からトラクタの走行可能性を判定すること,および土壌の砕土性について,各種の暗渠などを組み合せた条件下で検討した結果次のことが明らかになった。1. トラクタの走行可能性 (1)SR-2型土壌抵抗測定器の小型円錐と大型円錐の土壌円錐貫入抵抗の測定値の間にy=1.2x + 0.8,r2=0.83と高い相関が認められた。また,両者の測定値の変動係数は小型円錐22.4%に対し,大型円錐17.4%とふれが少なく,軟弱地盤では小型円錐より安定的に測定できることが明らかになった。(2)千葉圃場(中粗粒強グライ土滝尾統)では本暗渠を10m間隔で施工し,その排水水位を60cmとし,弾丸暗渠を2m間隔で組み合せることによって走行可能な地耐力が確保された。すなわち,このような組み合せ暗渠の施工をすると4日連続で85.4mmの降雨でも3~4日で走行可能な2.5 Kg/cm2以上の土壌円錐貫入抵抗値となった。(3)佐原圃場(中粗粒強グライ土芝井統)では本暗渠の5m間隔施工で十分な地耐力が得られ,弾丸暗渠は必要でなかった。ただし,多量の降雨では地域の全体に排水路の水位が高まり,供試圃場も冠水したことなどから地域排水を確実に行うことが前提条件である。(4)鴨川圃場(細粒グライ土保倉統)では本暗渠を12m間隔に施工し,弾丸暗渠を1.5~2m間隔で施工すると2日間で150mmの降雨でもトラクタの走行可能性判定基準値の2.5Kg/cm2以下に下がらなかった。2. 砕土性 (1)いずれの圃場でも,転換後年数が経過するにつれて,土壌の含水比は低下し,また砕土作業の回数を増すと砕土率も増加する傾向が認められた。(2)千葉圃場での砕土作業実施に適する土壌含水比は50%以下であった。(3)佐原圃場では,転換後の経過年数および砕土作業の回数増加による砕土率の向上におよぼす効果は顕著であった。砕土作業のための好適土壌含水比は40%以下であった。(4)鴨川圃場では転換後の経過年数および砕土作業の回数増が砕土率の向上には直接つながらず,砕土作業を多くすると大きな土塊が表面に集まる結果となった。しかし,土壌含水比との相関は高く,圃場が乾燥した時に少ない回数で作業するのが良かった。砕土作業のための好適土壌含水比は35%以下であった。(5)畑転換して3年経過した時点での調査から,鴨川圃場で砕土率を向上させるためには,暗渠の組み合せ,播種様式は散播および堆肥等の有機物の施用が有効な方法であった。
収録刊行物
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- 千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
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千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station (25), 45-53, 1984-03
千葉 : 千葉県農業試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763524534656
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- NII論文ID
- 40002363037
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- NII書誌ID
- AN00142421
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- ISSN
- 05776880
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- NDL書誌ID
- 2998975
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles