キャベツセル成型苗の低温貯蔵が苗質および定植後の生育に及ぼす影響

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  • キャベツ セル セイケイ ナエ ノ テイオン チョゾウ ガ ナエシツ オヨビ

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説明

天候条件などで定植作業の遅延を余儀なくされた時の貯蔵法として,また,需要に見合う苗の供給および育苗施設の有効利用を図るための貯蔵法として,定植適期となった夏まきキャベツのセル成型苗の低温貯蔵(6℃,暗黒条件)について検討した。1. 低温貯蔵苗は,入庫後から徐々に草丈が高くなり,葉色は淡くなったが,30日貯蔵でも貯蔵中に枯死する株はなかった。2. 21日貯蔵苗でも活着率は100%で,収穫物の商品性にも問題がなかった。3. 貯蔵苗の炭水化物含量は,呼吸によって徐々に減少した。4. 入庫前にスクロースを底面給水すると,貯蔵中の苗の炭水化物含量の減少を抑制することはできたが,苗の貯蔵性の向上までには結びつかなかった。5. 全自動移植機による低温貯蔵苗の植え付け精度は,標準育苗苗と同程度で高く,収量性も問題がなかった。6. 以上のことから,夏まきキャベツのセル成型苗の低温貯蔵は6℃,暗黒条件の場合,21日の貯蔵が可能で,その苗は全自動移植機による移植が十分可能なことが明らかとなった。

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