有機銅剤のナシ黒星病防除効果及びその要因

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  • ユウキ ドウザイ ノ ナシ クロホシビョウ ボウジョ コウカ オヨビ ソノ ヨ

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説明

圃場試験で,有機銅を主成分とする3種の薬剤の効果試験を行った結果,発病葉率や発病度では数値的に薬剤間にある程度の違いが認められたが,統計処理を行った結果有意差は認められなかった。有機銅剤の防除効果の要因を,薬剤散布後の残留量と分生子発芽試験により検討した結果,葉上における有機銅の残留量が70~100μg/100cm2以上では高率に分生子の発芽を阻止し,分生子発芽のモデル試験では有機銅濃度が0.2ppm以上で同様に高率に分生子の発芽を阻止した。これらの結果から,有機銅剤の今後の改良方向として,葉上の有機銅残留量を70~100μg/100cm2以上にできるだけ長く保つように改良すべきであると提示した。

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