ツケナ‘勝山水菜’の根こぶ病抵抗性付与による新品種の育成

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  • ツケナ カツヤマ ミズナ ノ ネコブビョウ テイコウセイ フヨ ニヨル シンヒ

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抄録

本県特産のツケナ'勝山水菜'と,根こぶ病抵抗性カブ'77b'とのF1系統を,'勝山水莱'に戻し交雑することによって,根こぶ病に強い'勝山水菜'を育成した。根こぶ病抵抗性の幼苗期検定や,春化処理による年2回採種を実施し,育種年限の短縮を図った。育成種の外観は,在来種の'勝山水菜'によく似ているが,葉長はやや長く,葉幅はやや細い。収穫した花茎の長さ,葉数,重さは在来種より優れ,多収となり,収穫期は在来種より4日程度早い。在来種の罹病株から採取した根こぶ病菌に対し,完全な抵抗性を示した。おひたしの食味は,外観,食感とも優れ,総合的に在来種以上の評価を得た。育成種は固定種であり,近縁種から隔離して自家採種が可能である。

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