卵管環境下で培養されたマウス胚におけるE-カドヘリンの局在

書誌事項

タイトル別名
  • E-cadherin Localization in Mouse Embryos Cultured in an Oviductal Environment

この論文をさがす

抄録

一般にマウス1細胞期胚を体外培養すると2細胞期でその後の発生を停止することが知られているが,卵管組織と共培養すると正常に胚盤胞期にまで発生する.しかしながら,卵管組織と共培養した場合は4細胞期における割球の扁平化が観察され,コンパクション様の形態を示すことが報告されている.そこで本研究では,ノコダゾール処理により発生を同期化した2細胞期胚を卵管環境下あるいはリン酸無添加培地で培養し,4細胞期胚に発生した胚を用いて,コンパクションに関わる物質であるE-カドヘリンの局在について検討した.その結果,卵管環境下で培養した4細胞期胚においてE-カドヘリンが細胞接着面に局在していることが観察され,卵管環境下で発生した4細胞期における割球の扁平化にはE-カドヘリンが関与していることが明らかとなった.

収録刊行物

参考文献 (28)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ