シラカンバ樹冠内における花分布

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  • シラカンバ ジュカン ナイ ニ オケル ハナ ブンプ

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抄録

本研究では,シランバ樹冠内における雌花序と雄花序の分布様式について調査を行った。本研究は,高木類において開花量の異なる個体間で樹冠内の花分布を定量的に比較した初めての事例である。 樹冠内における雌花序と雄花序の分布は大きく異なり,雌花序は樹冠部に集中する傾向が,雄花序は樹冠内に比較的まんべんなく分布する傾向があった。この傾向は開花数によって大きく変化し,雌花序,雄花序ともに開花数が少ないほど樹冠上部に集中する傾向が認められた。 幹から直接発生している枝(一次枝)には,雄花序だけを着ける場合と,雄花序だけではなく雌花序も多量に着ける場合があった。開花数が多い一次枝ほど,一次枝内における雌花序の割合が高くなった。この傾向は個体当たりの総開花数が多いほど強くなった。

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